Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は月額980円で数十万冊もの電子書籍を利用できるAmazonのサービスです。
大変便利なサービスですが「同時に利用できる本は20冊まで」という制限があります。
今回はこの20冊制限を超えて、電子書籍を端末に保存する方法をご紹介します。(※FireタブレットやKindle端末のみ可能。iPadやiPhoneなどでは不可です)
2021年半ばまでは10冊の制限でしたが、現在はひとり20冊までに拡張されています。20冊以上を保存する方法は以前と変わらずです。
Amazonアカウントを使用して、Kindle Unlimitedの対象タイトルを同時に20冊まで読むことができます。
Kindle unlimitedについて
保存方法
まず前提として、Kindle Unlimitedで制限される“20冊”は、Kindle Unlimitedとして利用する書籍のみがカウントされます。
つまり、①Kindle Unlimitedでの利用冊数と ②端末へ直接入れた書籍データのうち、20冊にカウントされるのは①前者のみということです。
- Kindle Unlimitedでの利用:20冊まで
- 端末へ直接書籍データを入れる:制限なし(まさにアンリミテッド)
この仕様を利用すれば、端末内で無制限に書籍データを保存することができます。以下にその方法を説明します。
電子書籍データをダウンロードする
まずはパソコンからAmazonのサイトへ。
メニューから【アカウント&リスト】>【コンテンツと端末の管理】へ進むと、Kindle Unlimitedで現在利用しているコンテンツが表示されます。
ここで【アクション】>【ダウンロードしてUSB経由で転送】を選択してください。
次に【配信先の端末を選択】から電子書籍を保存する端末を選びます。
選択後、【ダウンロード】を押すと電子書籍データがダウンロードされます。
本の利用を終了する
電子書籍データをダウンロードしたら、本の利用を終了します。
【アクション】>【この本の利用を終了】を選択して本を返却します。
本の利用を終了しないとダウンロードした電子書籍データを端末で表示できませんので注意してください。
Fireタブレットへ電子書籍データを転送する
次にFireタブレット(Kindle)をPCに接続します。
接続後、Fireタブレットの【設定】>【接続デバイス】>【USB】を選択します。
USBの設定画面になりますので【USBの使用】を「ファイル転送」にしてください。
これでPCからFireタブレットへファイルを転送できるようになります。
ダウンロードした書籍データ(AZW3ファイルなど)をFireタブレットの【Documents】フォルダにコピーします。
FireタブレットのKindleアプリを確認するとコピーした書籍が表示され、読書が可能になります。
注意事項
電子書籍データを端末へ保存する前に本の返却をする
書籍データを端末に保存してから本の返却をすると、保存した書籍データを利用できなくなることがあります。
これはKindle Unlimitedで利用中の本を返却することで、端末内に書籍データがあるにも関わらずアプリ上で非表示になるためです。
必ず、Kindle Unlimitedでの利用と端末上の書籍データが重複しないよう、本の返却をしてから書籍データを端末へ保存してください。
また、端末へ保存済の書籍を再度Kindle Unlimitedで利用すると返却時に上記の重複が発生します。Kindle Unlimitedから新しく書籍を追加するときは、すでにライブラリ内に同一書籍が無いか確認してください。
利用可能な端末は配信先に選択した端末のみ
ダウンロードした書籍データは選択した端末でのみ利用可能です。
例えば、ダウンロード時に【配信先の端末を選択】でFire HD 10を選択した場合、その電子書籍データは選択したFire HD 10でのみ利用できます。別の端末で利用したい場合は再度、配信先を選択してダウンロードしてください。
これは電子書籍データにデジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)が適用されているためです。
電子書籍データはパソコンに保持しておく
誤って端末の書籍データを削除してしまった場合、パソコンにもデータを保存しておけば端末に復元できます。
パソコン上からも削除していた場合、該当の書籍がKindle Unlimitedのメンバーシップに含まれていれば再度ダウンロードできますが、そうでなければKindle Unlimitedでのダウンロードは不可となります。
複数端末での利用は不可
Kindle Unlimitedでは読書状況などを複数の端末で同期して、常に様々な端末で読書が可能です。
しかし、今回ご紹介した手法では読書できるのは配信先に選択した端末のみになります。
おすすめの活用方法
読書の方法を切り替える
Kindle Unlimitedでは20冊までの電子書籍を利用可能であり、この20冊は様々なデバイスで利用できます。
この特性を活かせば、次のような活用が可能です。
- 読書中の書籍はFireタブレットやiPhoneなど複数デバイスで利用
- 読書が終了したらダウンロードしてFireタブレットへ保存
Kindle Unlimitedで利用中の本は様々なデバイスで読書し、読み終わったらFireタブレットへ保存して後からでも読み返せるようにできます。
Kindle Unlimitedの登録を解除する
Fireタブレットなどに読みたい電子書籍データを保存したらKindle Unlimitedの登録を解除するのも手です。
端末に保存した電子書籍データはKindle Unlimitedの登録を解除しても読書可能であるため、次のような活用ができます。
- Kindle Unlimited登録中に3ヶ月分の書籍データを端末に保存する
- Kindle Unlimitedの登録を解除する
- 3ヶ月後に再度Kindle Unlimitedに登録して書籍データを端末に保存する
Kindle Unlimitedを最大限利用しながら月額980円を節約することができます。
Prime Readingでも使える
上記でご紹介した方法はPrime Readingでも使えます。
Prime ReadingとはAmazon Primeに加入している人は誰でも利用できるサービスです。Kindle Unlimitedよりは対象書籍が少ないものの、読みたい本があればKindle Unlimitedと同様にダウンロードして読むことができる便利なサービスです。
まとめ
今回はKindle Unlimitedを使って20冊以上の書籍を端末で利用する方法をご紹介しました。
この手法を利用できるのはAmazon端末で、さらに配信先として選択した端末という条件はありますが、それでもKindle Unlimitedを効果的に使う方法だと考えられます。
ぜひ皆様もAmazon端末をお持ちであれば今回の方法を試してみてください。
ちなみに、アマゾンプライムに加入している方であればPrime Readingでも同様に書籍データを保存できます。Kindle Unlimitedより本の種類は少ないですが、試してみてはいかがでしょうか。
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