みなさんは普段読書をしていますか?
私は以前まで読書する習慣が全くなかったのですが、ある時を境に読書へ没頭することが多くなりました。この“ある時”とは「読書のメリットを自分なりに理解したとき」です。
今回は、そのメリットと読書を始めるキッカケとなった出来事をご紹介します。
※本記事ではビジネス書や専門書などを対象とした読書のメリットについて解説します。小説やコミックなどの分野には当てはまりませんのでご了承ください。
読書することのメリット
読書をするメリットとはなんでしょうか。様々な項目が挙げられそうですが、私が思いつくのは以下のような項目です。
- 著者のノウハウを享受できる
- 様々な視点の考え方が得られる
- 仕事や日常生活に良い影響がある
- 語彙力や文章力がつく
- 集中力や記憶力を鍛えられる
- 脳の認知能力の低下を防ぐ
この中でも私は「著者のノウハウを享受できる」ことが最も重要であると考えています。これを自分なりに理解してからというもの、読書をしないことがもったいなく思えるほど読書に価値を感じるようになりました。
ではこの理由を次に説明します。
ノウハウの享受が重要である理由
例えば、初めて「逆上がり」をすることを考えてみます。
逆上がりのノウハウが一切無い場合は、まず挑戦してみて出来ない場合は何が悪かったのか、惜しいときは何が良かったのか、何が足りなかったのかなどの試行錯誤を繰り返しながら徐々に成功へと近づいていきます。
一方、ノウハウがある場合を例えると、最初に以下のようなアドバイスを得られるようなイメージです。
- 鉄棒の高さは肩より少し低いくらいが回りやすい
- 最初の姿勢は利き足を前に構え、目線をまっすぐ前へ向けて駆け出す
- 足が地面から離れたら鉄棒とお腹が離れないよう脇をしめる
- 足が鉄棒の真上を超えたら体を起こすように回り、着地する
これは、成功までの正解ルートを示してもらうようなものです。同じ能力の人間が鉄棒に挑戦すれば、間違いなくノウハウを持つ人のほうが早く成功するでしょう。
ノウハウがない場合は失敗ルートでも自分で確かめながら挑戦していくことになります。しかし、それが全く無駄という訳ではなく、例えば失敗しても諦めない気持ちの強さや、試行錯誤からの成功体験を得ることはできます。とはいえ、目的が「逆上がりを成功させる」ことだけであれば効率的なのはノウハウを持った上での挑戦です。
これを読書に置き換えて考えてみると、読書することは著者が何年もかけて築き上げてきたその分野の正解ルートを、数時間で知り尽くせるようなものです。もちろん技術や経験まで得られることはありませんが、それらを自身が得るための最短ルートを示してもらうことと同義です。
このように考えると、読書をしないことがもったいなく思えてきませんか?
効率的な読書方法
読書のスピードを上げる方法
頭の中で音読せずに読む。
これの意味が分かり、実際にそのように読書している方は大丈夫です。意味がよく分からないという方もいるはずですので簡単に説明します。
まず、人は文章の単語をある程度のまとまりで捉えて視覚的に理解します。その証拠に、単語の文字の並びが入れ替わっていても読めてしまうことがあります。これをタイポグリセミア現象といいます。
タイポグリセミア(Typoglycemia)は、文章中のいくつかの単語で最初と最後の文字以外の順番が入れ替わっても正しく読めてしまう現象である
Wikipedia – タイポグリセミア
例えば次の文章をご覧ください。なんて書いてあるか分かるでしょうか?
はおやきをして おぎにりを たべしまた
とだもちと かくんれぼをして あびそました
つかたれので おるひねを しました
読めたでしょうか?おそらく特に問題なくスラスラと読め、内容も理解できたかと思います。しかし、文章をよく見てみると所々の単語の並びがおかしいことに気づきます。
このことから分かるように、人間は単語をまとまりで捉え、視覚的に理解していることが分かります。
これを読書に応用すれば、頭の中で文章を音読することなく、文章を“見て理解”して読み進めていけます。
慣れないうちはできないかもしれませんし、文章の意味が頭に入ってこないかもしれません。しかし、ぜひ諦めずに繰り返してトレーニングしてみてください。意味が頭に入ってこなければ、戻って読み返してもOKです。続けていれば、気づいた頃には今までとは比べ物にならないスピードで読書ができるようになっていることでしょう。
※私は読書習慣は無かったのですが仕事やネットサーフィンなどで音読しない読み方が身についていました。
読書を習慣化する方法
読書をするようになるキッカケをつくる
私は以前まで読書の習慣が全くと言っていいほどありませんでしたが、今回ご紹介したように読書のメリットを理解してから読書の習慣がつきました。時系列的には次のようなイメージです。
- 全く読書せず、本を買っても本棚に積まれたまま
- 少しずつ読書できるようになる
- 月に20冊程度の読書をする習慣がつく
このような流れで、全く読まなかった頃から読むようになりました。
ではこの“少しずつ読書できるようになる”へ至るまでに何があったかというと「紙の読書をやめた」ことです。
電子書籍のメリット
私の本棚にはいくつかのビジネス書や参考書がありますが、どれもなかなか集中できず途中で放り出してしまったり、中断してから再開するまで時間が開いて読むのをやめてしまったりしていました。何となく自分は読書が苦手なんだと意識するようにもなっていました。
しかし、紙の読書をやめて電子書籍での読書を試してみたところ、今までとは打って変わって読書が継続できることに気がつきました。この要因として自分なりに理解したことは、次の通りです。
- 本棚まで本を取りに行く手間が無いため中断後に再開しやすい
- 場所を選ばず少しの空き時間で読み進められる
- 多くの書籍を端末に所有できるため、気分によって読む本を選べる
- Kindle Unlimitedを利用して格安で書籍を入手できる
このように、電子書籍には読書を習慣化しやすくする要素が多く含まれています。かつての私のように、読書が続かなかったり途中で内容を忘れてしまったりする方はぜひ電子書籍での読書を試してみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は読書する最大のメリットとして「著者のノウハウを享受できる」ことをあげましたが、もちろんメリットは人それぞれです。あくまで一つの参考としていただければ幸いです。
皆さまの読書生活がより良いものになるよう願っております。
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